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字のない絵本と絵のない本と

明日は早朝から柳橋中央卸売市場へ買い出しに出かけるので、ブログを更新出来るかどうかわかりません。もしかすると、今日が今年最後になっちゃうかも。
この買いだしもこれで3回目になるのかしら。今までと違うのは、HEICOが独立して市場から徒歩5分ほどのマンションに住んでいるので、前回始発電車だったのを車で出かけて彼女のマンション近くのパーキングにとめ、一緒に出かけるということと、今年5月に市場にあるマルナカ食品センターの買い物ツアーに参加したことで、ごった返すなかでも以前よりお店の把握が出来ているのが強み、というところ。

問題は、明日ちゃんと起きられるかどうか、だな。

なにしろ昨夜は眠くて眠くて・・・
お風呂のなかでどれだけ夢を見たことか(爆
そして今朝もしっかり寝過ごしました。ま、雨だし。お弁当もRINGOの分ひとつだし。

明日の目標。朝4時半までに目覚め、5時過ぎには家を出る!!!有言不実行にならぬように。

年末で慌ただしいのだけれど、今年最後になるかもしれないのに、全くそれとは関係のない本の話など。

先日、RINGOが彼女と一緒に本屋へ出かけた折、ある本が目について、と買ってきました。
ショーン・タンの「アライバル」という絵本です。

リンク先で中身をちょっと見ることが出来ますが、見ていただけばおわかりのとおり、ほぼセピア色の単色で描かれた、文字のない絵本。
ただひとつの文字もないのに、見ていると頭のなかに様々なストーリーが沸き上がってきます。
象徴的に描かれた戦争の恐怖から逃れるため、ユートピアを求めて国を出る父親。
たどり着いた地が求めていた場所なのか、父親は働きながらそこで暮らし始めますが、その暮らしのなかで出会う人たちもまた、強制労働や抑圧・迫害から逃れるために、もしくは戦争で受けた心や体の傷を癒すためにこの地へやってきた・・・と私は理解しましたけど。
最後はどうなるのか、なんとなく不安を抱きながらページをめくると、妻と子を呼び寄せる手紙を送った父親が、時の流れを経てようやく家族と再会するシーンが終わり間際に出てきます。あぁよかった!

住めば都、ということだけを描いた本ではない、とは思うのだけれど、読み終えて思ったのは、物事が停滞しているときに、一歩前へ進む勇気を持つことが必要なことがある、ということ。
深い、実に深い絵本です。

そしてもう一冊・・・というには語弊が生じるのですよね。
なぜなら、それは本を読んだのではなく、ラジオの朗読で聴いたから。

ちょうど一週間前の日曜の朝。
朝はラジオを聞きながら朝食を摂るのですが、ゆっくりめの朝ごはんだったその日の8時過ぎから、浅田次郎の「供物」という短編の朗読が始まりました。

供物なんてタイトル・・・と最初は思い、すぐにスイッチを切るつもりだったのに、ついつい惹きこまれて最後まで聴いてしまいました。
主婦である主人公のところへ年末に訃報が届きます。
それはずいぶん前に別れた前夫のもの。
酒癖が悪く暴力を振るわれ、最後には包丁まで持ち出すその男のところから逃げるようにして別れ、その後再婚して平凡ながら平穏な毎日を送っていた彼女に、その訃報は骨を拾ってほしい、というようなことまで書いてある。
考えた挙句、葬儀が済んでから仏壇に手を合わせに行くことにし、供物にワインを選んで昔住んでいた下町へ向かう。

仏壇に手を合わせ、そそくさと逃げるように帰ろうとする主人公。逃げるように帰ろうとするのは、忌まわしい過去をこれ以上思いだしたくないというだけではない、別の理由が・・・

彼女の心の揺れや下町の風景や空気の温度などまで感じさせられる浅田の文章のうまさと力量は、さすがとしか言いようがありません。
以前、国鉄マンだった父が亡くなった後に読んだ「鉄道員(ぽっぽや)」で号泣させられました。同じ本に入っていた「ラブ・レター」でもまた涙。これまた同じ本に入っていた「悪魔」ではぞぞぞぞぞ~~~~っとさせられ・・・

やはり直木賞作家はすごい、です。
これだけ情景が浮かぶから、ドラマ化などもされやすいのかも。

文章だけでその情景がありありと浮かぶ、というと思いだすのが向田邦子のエッセイの数々。小説もそうですが、元が脚本家だったからでしょうか。
自らが体験したことにも関わらず、まるで第三者が横からじっと見ているような表現。

最近は片づけ本ばかり買っていましたが、ちょっと小説もいいかも、なんて思いました。「供物」の入った短編集「月島慕情」なんか買ってみようかしら。


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